女性観

中原淳一「それいゆ」に見る男性から見た女性観

153007 岩本梨沙

 中原淳一は昭和時代、画家・ファッションデザイナー・編集者・イラストレーター・人形作家として活躍した人物である。妻は宝塚歌劇団元男役トップスターの葦原邦子であったことが関係しているのかは不明であるが、少女雑誌「それいゆ」等の中で少女や女性とはどうあるべきか、という見解をしばしば記述している。

 中原は戦後の少女たちに夢と希望を与えた。彼のコラムは、日常の中に小さな幸せを見つけ、それを家事に活かすということが特徴的である。現代の雑誌を開くと、若年層には手の届かないような洋服や商品が数多く掲載されていることもしばしばで、消費を促しているのだとも感じられ、疲弊してしまう。物質的に豊かでなかった時代、贅沢なものがなくても見いだせる幸せの形を、料理方法やアップリケ等の家事、あるいはものの考え方を紹介することで提案したという点では評価すべきであろう。

 しかし、現代においてはどうであろうか。そのような心のゆとりやゆっくりと家事を楽しむ時間的余裕は、非常に少ないのではなかろうか。とはいえ、当時の少女たちはそれに疑問を抱くことは、おそらくなかったであろう。

 女性が社会に出ない時代であれば、母性は神話だ、家事をするのはなぜ女性がしなればならないのか、などとの発想も生まれないであろう。外界を知らなければ、学ばなければ疑いもしないのである。

 

 

 

 

 

 

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