備中神楽の研究まとめ!3

社会史基礎演習

研究報告

2017年12月11日

153007 岩本梨沙

1.目的

備中神楽の概要について確認する。

2.農村生活と神楽

   
盛大を極めた神楽であるが、信仰生活に端を発している
   
鎮魂のため神座を設けたのが神楽の語源
   
備中神楽の特色は荒神神楽であること
   
生命の根源を荒神として祀った
   
罪・けがれを荒神のなせる業と考えていた

3.神楽の舞

   
指し役(指さし)の舞…神楽の役割分担を知らせる舞。鈴と差紙を持って一人で舞う

   
榊舞…一切の人・場を清める
   
はじめは鈴と扇子で神歌(四季の歌)を唱え、次に榊を手にとって神歌を歌う
   
榊は今でも神聖な木であり、この舞では葉を千切って、四方にまきながら清める
   
太夫が一葉口にくわえているが、最後には二つに千切って投げる
神歌「旅人が、幾度もなめてみて、榊を知った」←?

   
茣蓙1の舞…新しい茣蓙を敷いて、神々を迎える舞
   
神楽では、注連と茣蓙をもって神殿に見立てる
   
茣蓙は、場の設定でも最も神聖なもの
   
「ござ飛び」…茣蓙の端をもって、両足の下を縄跳びのようにくぐらせるもの。熟練すると200回以上飛ぶことも
→飛ぶ意図は

→衣装を着たまま飛ぶ体力

   
(白蓋神事(動座・鎮座)…八百万(やおよろず)の神々を勧請、鎮座を願う)

   
猿田彦の導びきの舞…神話「天孫降臨」のとき、その導きをしたと伝えられる猿田彦の由来を説明
   
「曲舞」をしながら、
   
神歌「猿田彦、もろ神たちの先払い、うれしく召され天地の神」
   
「さって猿田彦大神の由来根源、あらあらしく尋ね奉れば、なかなかご大徳の神にましませば、詳しきことは略して申さん。(中略)この神の姿をみれば、鼻の長さは七はたあまり、正に、七尋とも言うべし、又、口かくれ、明かり照り眼は八呪の鏡の如く照りかがやくこと赤がわちに似たり。(中略)それなる神は如何なる神にてましますか。翁答えて曰く吾れは太田猿田彦大神なり。(中略)」
→七という数字

→「はた」という単位はあるのか

   
猿田彦舞…白装束に赤よろい、白しやぐま、赤く高い鼻、照り輝く眼に荒々しく勇敢な舞
   
はじめに、両手の扇子できらびやかな舞
   
後半、剣をもって、千道という切紙を悪魔に見立てて切り払う
   
厄払いの神、新築祝い等でも単独で舞われる

   
こけら払い…新築落成を祝う幸運の神の舞(⇔猿田彦の舞…悪魔祓いの神、普通の神楽
では省略)

→こけら払いは新築落成の式のみか

   
国譲り…神々が勅使として葦原の中津国に天降る舞

   
八重垣の能(大蛇退治)…スサナオのミコトは天高原を追放され、出雲に落ちる際、簸の川の上流で足名槌、手名槌、両翁媼の娘、奇稲田姫を助けて妻とし、その仇、八岐の大蛇を退治する物語

   
玉藻の前の能…近衛天皇が病名不明の病気にかかり、臣下大臣治部の太夫が易の名家安部保親に占いを頼んだところ、金毛九尾白面の老狐のわざわいであることが分かる。八呪の鏡の威力によって化けの皮をはがれた狐は、那須野が原へ逃げ、それを追って仁田四郎らが見事退治し、天皇の病気を治した、という物語
→八呪とは

   
筑波山の能…岩屋に住むクモの妖術を使う竹夜叉姫、ガマの妖術を使う沼沢兵部姉弟に対して、仇とねらう碓井荒太郎貞光が、岩屋にとりこになっていた浦部六郎季武、姫松夫妻を救い出し、浦部の助太刀を得て、竹夜叉姉妹弟を討ち取るという物語

   
弁慶の能…牛若丸と弁慶の戦を神楽風にアレンジし、滑稽に演じる能

   
岩戸開きの能…天照大御神が、スサナオの悪業を怒って、天の岩戸に隠れ、世界は暗闇となる。思兼命、手力男命らが、力を合わせて大神を連れ出し、元の明るい世に戻すという物語

   
五行の能…これが備中神楽の主要だったと言われている。五色の長幡、すなわち春夏秋冬土用を五人の王子に分ける能である。旧暦では、土用という期間が春夏秋冬の間に配されている。天地自然の化身である盤古大王が四人の子に四季を配したが、五番目五郎の王子の取り分がないので、横車を押して土用という分け前を貰ったという。

   
白布一反を打ち振りながら、「ごうや、ごうや、三宝ごうや」というはやしに合わせて急激に舞い、ついに神がかりとなる。神官は、太夫のつかんだ投米の数によって、五穀の禍福についての神意を知る
→「三宝」≠「仏・法・僧」

   
綱舞…藁蛇に寄りかかりながら託宣を得る

4.神楽を支えるもの

   
神楽が舞われる祭り…①氏神例大祭(秋、毎年一回)     ②荒神式年祭(七年、十三年に一度)
   
神楽太夫・神楽社
   
面…桐の木を手掘り
   
衣装…千早(ちばや)・狩衣・陣羽織・鎧・袴
   
採りもの…御幣・扇子
   
歌と言葉…言いたて・名乗り・言葉・歌ぐら

   
小道具・大道具…太鼓・笛・手拍子(真鍮製)・鈴(姫や神舞に使用)
  

槌(大国主が持つ、銅製)・舞い幣・素元・折紙

   

  

   
神歌…舞とともに不離一体
   
言い立て…名乗り・掛け合いなどのせりふ
   
やんさ唄(神楽せり唄)…若者たちが舞の場面において、雰囲気を盛り上げるためにうたう歌。舞い方と観衆の呼吸がぴったり合い、一体となって成される演出
   
太鼓とリズム…曲舞に没頭することで、リズムも身に付く

5.まとめ・考察

   
神楽は元来農村生活の中にあるもの

6.今後の研究

   
次回は神楽を見に行って報告

参考文献

  逸見芳春・竹本健司、1983『備中神楽』新見市昭和町商店会

  神崎宣武1984『備中神楽の研究―歌と語りから―』岡山県美星町教育委員会

   

1     場の設定でも、最も神聖なものとされている(逸見・竹本,1983:26)。

 

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