研究報告
153007 岩本梨沙
2017年11月20日
1.目的 備中神楽の概要を確認する。
2.内容
神楽の前後(神崎宣武)
神楽が舞われる祭り…①氏神の例大祭(秋、毎年一回) ②荒神の式年祭(七年、十三年に一度)
(中世夢が原)
祭りの組織…主に初冬に、荒神神楽を行うか相談、行うなら日取りと当番(くじ・立候補)を決定
(例)大当番・相当番・三当番・斉燈係1・楽屋係2・会計係
前準備…斉燈木出し・当番清め・神殿掛け
当番行事…当番祭・神殿移り(太鼓・大麻・真榊・神籬・神体幣・神札・五色幡・神饌・採りもの)[→cf.p3図]
神殿神事(前段)…修祓・役指し・榊舞・白蓋神事・太祝詞3・奉幣行事4・玉串奉奠・頂盃5
神楽…導き・猿田彦・神代神楽(天の岩戸開き・国譲り・大蛇退治)・五行神楽
[→「歌と語り」で後述]
神殿神事(後段)…託宣神事・石割神事6・総神楽
荒神送り…荒ぶる神格が出ないよう封じ込める
当番開き…荒神送りと同時に片づけ
神楽の基本形(田辺豊市・岡本利一)
神楽太夫・神楽社
面…桐の木を手掘り
厚紙で左右対称に型紙を作り、木材に写す
精密に彫る
数種類のペーパーサンドでやすりがけ
着色(漆か)
髭を付ける。素材は不明
衣装…千早・狩衣・陣羽織・鎧・袴
採りもの…御幣・扇子
舞の基本形…千早じた・曲舞・地舞・鎧下・荒舞・嬉しき舞
歌と言葉…言いたて・名乗り・言葉・歌ぐら
歌と語り
指さし舞…神楽執行に関しての配役を指示する
榊舞…一切の人・場を清める
白蓋神事(動座・鎮座)…八百万の神々を勧請、鎮座を願う
導き舞…猿田彦の命の由来を説明
猿田彦舞…腰に刀を差し、両手に扇子を持って、軽快に舞う
神能
①岩戸開き…諸神が次々に登場
②国譲り…神々が勅使として葦原の中津国に天降る舞
③大蛇退治…素戔鳴の命の舞から始まる
④吉備津…吉備津の命の由来についてか
五行幡割り…四人の王子がそれぞれに名乗りを挙げる
語りが多い下り等は、子供が飽きないよう宮神楽ではお菓子を投げるなど退屈しないような工夫がある
→娯楽が少なかった時代は、子供も神楽をしばしば見に行った。
剣舞…神楽の舞い納めの一つ
布舞…神殿上の最終神事、託宣を伴う
3.まとめ・考察
神楽は秋に舞われることが多い
地域内での一連の前準備・舞・後処理等
外部者が見に行こうとするには「酒の一升でも」
→神楽は神聖な神々のもの
4.今後の研究
次回は文献を読んで報告
高梁市の備中荒神神楽を実際に見に行き報告する(12月16日以降)
参考文献
神崎宣武、1984『備中神楽の研究―歌と語りから―』岡山県美星町教育委員会
1 斎灯を焚き、炭火を神職座や楽屋の火鉢についでまわる役で、2.3人。
2 神楽太夫の世話役。2.3人。
3 氏子安全の祈願。
4 産土荒神以下の神々への敬虔な総意を伝える。
5 前段神事が滞りなく終了したことを祝う会。
6 焼き石を手刀で割る神事。
